隠された記憶
映画dvdのレビューです。映画好きの私が観た映画dvdのレビューです。
少し以前に観た映画も紹介していきます。
今回は2006年6月に観た映画「隠された記憶」のレビューです。
映画「隠された記憶」は、「ピアニスト」のヒャエル・ハネケ監督が、カンヌ国際映画祭の監督賞・国際批評家賞・人道賞の三部門を受賞したサスペンス・スリラーです。
テレビ局の人気キャスター・ジョルジュ(ダニエル・オートゥイユ)は、編集者の妻アン(ジュリエット・ビノシュ)と一人息子ピエロの三人で平穏に暮らしていました。そんなある日、一本のビデオテープと不気味な絵が何者かによって送りつけられます。
テープには、ジョルジュの家の前の風景が延々と撮影されていました。それから次々と届くテープには、徐々にプライベートな風景が映し出されるようになり、一家は身の危険を感じ始めます。そんな中、ジョルジュは子供時代の「ある出来事」を思い出していきます…。
余計な飾りのない映画ですが、後半とラストに2つの衝撃的なシーンが現われます。
衝撃のラストシーンの意味はすごく難解です。
とにかくいろいろ考えさせられる映画です。
私の感想に代えて、種々のレビューを紹介します。
ヴァラエティ
確実に練られた構想、ゆったりと進むスリラー。
オーストリア人の監督ミヒャエル・ハネケの最も見応えがあり、強烈な刺激を放つ作品の一つだ。
暴力に対する先進国の恐怖が、徐々にメタファーへと変わりゆく。
暴力が暴力を作りだし、意識によって押さえ付けられる。
古典的なスリラーの技術を使って、観客を物語にひきつける。
ハネケは、余分なショットを一切使わず、忍び寄る不安や雰囲気、未知の危険を描き出す。
映画の社会的主張は疑う余地もないが、巧みに女性たちを物語に絡ませ、不愉快な付け足しには見えない。
オートゥイユの群を抜く素晴らしい演技。
ニューヨークタイムズ
今日活躍する最も活力に満ちた映画監督の一人。
誰に罪があり、そしてなぜなのか。この手に汗を握る道徳的スリラーの中心にはその本質的な問題が存在する。
この政治映画で登場人物たちが実際の政治を話題にするのはごくわずかだが、『隠された記憶』は、抽象概念としての、ベッドの下に潜む怪物としての、そしてまぎれもない現実としてのテロリズムを含む最緊急課題を使い、個人的および政治的抑圧への逆襲を探り出す。
タイムアウト
純然たる才気の炸裂。
ハネケは、現代生活に流れる問題という贅沢な鉱脈を掘り進む。
感情と記憶の抑制、社会的経済的迫害、有名人の影響、プライバシーの侵害、他人に対する恐怖、覗き見、責任と自制心…。
さらに映画は、観る者の心をつかんで放さないドラマとしても見事に成功している。
サスペンスに満ち、機知に富み、夢中にさせる。
フランクフルターアルゲマイネ
ハネケは失望させない。
ハネケは、数々の衝撃的なシーンで自分の行動を正確に把握し、嬉々としてそれを行う。
100年の映画の眠りから我々を目覚めさせ、例えこのオーストリア人監督の世界の半分も暗くはなくとも、現実をより鋭く認識する目を我々に開かせたいからだ。
採点
86.7点(娯楽度80点、感動度80点、ミステリー度100点)
作品データ
製作 2005年 イタリア オーストリア ドイツ フランス
監督 ミヒャエル・ハネケ
出演 ダニエル・オートゥイユ、ジュリエット・ビノシュ、アニー・ジラルド

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